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    木のおもちゃだって、日本がいい。国産素材と職人技でつくる木製玩具

    “木のおもちゃ”が再評価されています。
    少子化やスマホの影響から、おもちゃの売れ行きは悪化傾向。そのなかで右肩上がりの人気を得ているのが、幼児用の木製玩具なんだとか。

    その理由は、知育効果の高さ、安全性に優れていること、インテリアになじむデザインなど様々。
    せめて小さい頃は、自然の温かみに触れて育ってほしい。そう考える家庭が増えているのかもしれません。

    日本の木、日本の色、日本の技でつくる

    1_うまドミノ
    カラフルでかわいい「うまドミノ」(NIHON)
    日本の木、日本の色、日本の技を活かした木製玩具

    ところが、そんな木製玩具のほとんどは、海外からの輸入品。
    海外製だから品質が低いとは限りませんが、「できれば国産の“良いもの”を」という声は、おもちゃといえど根強いといいます。

    そんな声に応えて作られたのが、日本の木材、日本の塗料、日本の職人にこだわった「NIHON」という名の木製玩具です。
    0歳~3歳程度を対象にした幼児用知育おもちゃのシリーズで、兵庫県にある株式会社エド・インターが販売しています。

    2_つみきのいえL
    子どもの自由な発想を育てる「つみきのいえ」(NIHON)
    シリーズの中でも随一の人気

    日本の木

    「NIHON」の素材に使われているのは、北海道産のイタヤカエデ。
    傷つきにくく割れにくい性質があり、小さな子どもが乱暴に扱っても簡単には壊れません。
    それでいて軽いので、家具や楽器に用いられることが多い素材です。

    白い木肌はとても美しく、柔らかい印象を与えます。そのため、工芸材料としても珍重されているそう。

    エレファントシロフォン(エド・インター NIHON)
    1鍵ずつ調律された「エレファントシロフォン」
    はじめての楽器にぴったり

    日本の色

    色づけに使われているのは、亜麻仁油と松ヤニをベースにした自然由来の国産塗料です。
    子どもが舐めても平気なように、安全性の高い顔料とワックスを調合しています。

    ふじ色、やまぶき色など、十二単をイメージした日本の伝統色が選ばれているのも特徴。
    海外製のおもちゃは原色のカラーリングが一般的ですが、日本らしい淡い風合いが素敵です。

    3_「NIHON」シリーズの美しい木目と色合い
    塗装の出来栄えは天候にも左右される
    だからこそ熟練の技が必要

    日本の技

    そしてこの塗装にこそ、日本の職人ならではの技術が活かされています。

    イタヤカエデの木目を消さない程度に薄く、なおかつムラを一切出さずに色をつけるには、極めて高い技術が必要。日本でもこの技術を身につけているのは、わずか数人の職人だけだそうです。

    教室運営で気づいた、天然素材の力

    「木のおもちゃの魅力は、同じものが二つとないことです。木目や色合いの細かな違いなど、自然本来の多様性を感じることは、情操教育にも役立つと考えています」

    「NIHON」の企画、販売を行うエド・インターの羽根祐太朗さんは、そう話してくれました。

    彼らが木製玩具にこだわるのは、大きくなっても手元に残しておけるものを作りたい、という気持ちからだそう。

    4_エドインター本社内のショールーム
    エド・インター本社にあるショールーム

    だからこそキャラクターものは一切扱わず、いつまでも“学び”を得られる木のおもちゃを作り続けています。

    そんなエド・インターは、もともと幼児教室としてスタートした会社です。
    教室運営を行うなかで、天然素材を使ったおもちゃの重要性に気づき、木製や布製の知育玩具を扱うメーカーになりました。

    「木のおもちゃには、プラスチック製のおもちゃに比べて素材としての重みがあります。だからこそ、しっかりと“もの”で遊んでいる満足感がありますし、物を大事にする気持ちも養われます」

    5_「うまドミノ」で遊ぶ子ども
    新たにおもちゃをつくる際は、必ず教室で品質をチェック
    子どものリアルな反応をもとに開発が進められる

    子どもの成長を間近で見つめてきたプロが、様々なメリットを強調する木製玩具。木のおもちゃ再評価の背景には、一過性のブームとは異なる確かな理由がありそうです。

    あらためて考える、木のおもちゃの魅力

    では、木のおもちゃのどんなところが、具体的に優れているのでしょう?
    あらためて整理してみると、そこには5つのポイントがありそうです。

    1. 知育効果の高さ
    2. まず第一に、木のおもちゃには高い知育効果が期待できること。
      ほとんどの木製玩具には、細かい遊び方やクリアすべきゴールなどが定められていません。子どもが主役となって自由に遊べるからこそ、そこに工夫が生まれ、想像力や独創性が育つとされています。

      6_「NIHON」シリーズで作ったおもちゃの街
      シンプルだからこそ、遊び方は無限大
    3. 安全性に優れている
    4. また、安全に遊べるという点も、木のおもちゃの大きな魅力です。
      角やふちには天然素材ならではの丸みがあるので、誤って手などを傷つける危険はほとんどありません。

      いろはタワー(エド・インター NIHON)
      0歳から遊べる「いろはタワー」
      カラカラと心地よい音は、木製ならでは

      STマーク(※1)やCEマーク(※2)の認定を受けているおもちゃなら、さらに安心です(エド・インターのおもちゃはすべて、いずれかの認定を受けています)。

      ※1 日本玩具協会の安全基準をクリアしたことを示すマーク
      ※2 EUの法規制に適合していることを示すマーク

    5. 壊れにくいから長く使える
    6. プラスチック素材などに比べて、木は耐久性にも優れています。
      簡単に壊れないのはもちろん、多少の傷や汚れであれば、“味わい”になってしまうのが素敵。遊び方や性別を問わずに使えるので、兄弟姉妹で共有したり、親子間で受け継いだりもできます。

      音色スロープ(エド・インター NIHON)
      子どもの好奇心を刺激する「音色スロープ」
      滑り落ちる球がファ・ミ・レ・ドの音を奏でる
    7. インテリアとして機能するデザイン
    8. インテリアとして考えても、木のおもちゃは魅力的。
      その愛くるしい形、落ち着いた色合いは、遊んでいないときにも存在感を放ちます。子どもがおもちゃを卒業してからも、自然と手元に残しておけそうです。

      7_インテリアとして棚に配置した「つみきのいえ」と「うまドミノ」
      インテリアとしても美しいエド・インター「NIHON」
    9. 自然素材ならではの温かみ
    10. 木のおもちゃには温かみがあるといわれますが、これには根拠がありました。
      木は熱伝導率が低いため、気温などの影響を受けにくく、ほぼ一定の温度を保っていられます。乳幼児は温度変化に敏感なので、いつ触っても人肌のように温かい木の素材を、心地よいと感じるそうです。

      やはり、木という素材自体が持つ温かさや優しさこそが、もっとも人を惹きつけるのかもしれません。

    贈り物やはじめてのおもちゃに

    スマホ、テレビ、インターネット…。
    娯楽に溢れる時代だからこそ、小さい頃には本当に良いおもちゃを。

    贈り物やはじめてのおもちゃに、国産の木製玩具はいかがでしょうか?

    (撮影) 大橋祐希、lilimo編集部
    (写真提供) 株式会社 エド・インター

    この記事を書いた著者
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    lilimo編集部
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