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    本わさびなのに甘い!静岡が誇る“最高級品種”「真妻わさび」とは?

    お蕎麦やお刺身の薬味として頻繁に口にするわさびですが、その“最高級品種”といわれる「真妻わさび」(まづまわさび)をご存じでしょうか?

    栽培がとても難しく、希少価値が高いとされる本わさびで、目にする機会は決して多くありません。そんな真妻わさびについて、味の特徴やおすすめの食べ方、保存方法など、詳しく紹介しますね。

    ※最上部の画像中央が「真妻わさび」です。

    静岡の限られた地域でしか育たない

    わさびは日本全国、様々な場所で栽培されますが、この真妻わさびは、静岡の伊豆、天城、御殿場で良品が収穫されます。

    1_真妻わさびの栽培の様子
    真妻わさびの栽培風景

    ただでさえ栽培が難しく、水がきれいな場所にしか育たない本わさびですが、真妻種はより繊細で、いっそう水や環境を選ぶといわれているんです。

    実生系と真妻系

    日本のわさびは、実生(みしょう)系と真妻(まづま)系に大きく分けられます。実生系は生育が早く、植え付けから1年3か月あれば収穫できるそう。それに対して、真妻系は生育が遅く、植え付けから1年半、あるいは2年ほど経たないと収穫できません。その分、真妻わさびの栽培量は、全体的に少なくなります。

    2_真妻わさび
    2年でようやくここまで育ちます

    市場にはほとんど出回らない

    それだけ栽培が難しいわさびなので、真妻わさびが市場に出回ることはまれだといいます。その多くは地元・伊豆の老舗旅館や料亭で使われるため、そもそも真妻わさびの存在すら知らないという人も多いはず。希少価値の高い一級品の証ですね。

    その味やいかに?

    真妻わさびの味の特徴はどんなものでしょうか?
    実際に食べてみて感じたのは、わさびなのに甘い!ということです。

    3_真妻わさびをおろす
    皮の近くにうま味・風味が含まれているので、
    軽く水洗いをすれば皮はむかなくてOK!

    もちろん、砂糖のような甘さがあるわけではありません。むしろ、おろしたてを口に入れた瞬間、本わさび特有の強い辛みを感じます。ただ、その後ろ側に、爽やかで青々とした抜群の風味と、ほのかな甘み(うま味)がじんわりと広がります。

    ※わさびは大根などと違って上に伸びるので、茎の近くがおいしいんだとか。上部にある茎の部分をカットして、そちら側からおろして食べるのがいいそうです。

    おすすめの食べ方

    わさび自体にこれだけうま味があるので、真妻わさびは、その風味が主役になるような食べ方がおすすめです。

    かつお節や醤油と一緒にご飯に混ぜて食べたり、お茶漬けに多めに添えてみたり、焼酎のお湯割りに入れて“わさび酒”にしたり…。もちろん、お蕎麦や刺身の薬味として使っても最高です。

    4_真妻わさび1本分
    真妻わさび1本分

    “最高級のわさび”を良い状態で楽しもう

    わさびの風味や辛みは揮発性のため、すりおろしてから時間が経つと、だんだんと失われてしまいます。真妻わさびをすりおろしたら、なるべく早く食べるようにしましょう。

    もし、どうしても保存が必要になった場合は、おろした直後にラップにくるんで冷蔵庫に入れれば、しばらくは風味が維持されるようです。また、1回で使い切れなかった残りの部分は、水に濡らした新聞紙に包み、その上からラップを被せて冷蔵庫で保存すれば、1か月くらいは鮮度を保てるといわれています。

    静岡が誇る高級本わさびなので、なるべく良い状態で楽しみたいですよね。

    この記事を書いた著者
    lilimo
    lilimo編集部
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